世界一大好きな、たねおばあちゃん
こんにちは。おもいでnaviの運営会社「夢ふぉと」の代表の林です。
思い出づくりに関わる会社を立ち上げた私にとって
大切なかけがえのない祖母との思い出について
語りたいと思います。
滋賀県の山と川と田圃に囲まれた豊かな田舎で生まれ育った私は、
4歳くらいの時に麻疹にかかり、二歳違いの兄と弟にうつらない様にと
母が離れの隠居におばあちゃんと寝起きさせたのがきっかけで、
私はとても優しかったおばあちゃんが大好きになり、
「超おばあちゃん子」になりました。
祖母とのくらしの中で
学んだこと
それ以来いつも祖母と一緒でした。
朝早く起きて畑に出ていき畑仕事と神様へのお供え物を採ってきて
一緒に手を合わせ朝のお参りをします。
そして夕方も同じようにお供え物をお下げして神様に手を合わせ
今日一日の無事健康で過ごさせていただいたことのお礼を伝えお祈りします。
私だけは兄弟から離れて隠居で一つ布団におばあちゃんと寝起きし、
おばあちゃんの細い腕枕でおとぎ話を聴かせてもらいながら
眠りにつくそんな今思うととても幸福な幼少期でした。
おとぎ話の内容は、今でも思い出せるくらいで、
3つのお話が交代で出てきました。「桃太郎」「花咲かじいさん」「舌切りすずめ」
優しい祖母の口癖
教えてもらった大切なこと
そんな祖母の口癖はいつも
「ありがたい、もったいない、人様の為に、親を大事に。」
「人の良いところだけを見たらそれでよい」
「リコさん(私の幼少期の愛称)、泥棒さんが入ったらお米を与えてあげなさい。世の中に悪い人は一人も居ないから。」
「人間の身体のあるうちはせいぜい100年足らず、だから肉体のあるうちは
人様のお役に立つためだけにその身体使わせて貰ったらそれでよい。身体は神様からの借り物、魂は生き通し。」
「隠徳を積みなさい。」等でした。
ずっと傍に居た私は自然にそんな風に、「人として本当に大切なこと」を
おばあちゃんから教えてもらっていたんだと気付きました。
勿論、偉い先生の講義や授業で教えられたのではありません。
祖母の身近で生活する中で自然に私の心と身体に浸透していってたという感じです。
そのことは今の私にとってのかけがえの無い大きな財産になっているのは間違いありません。
ですから、何時も何か良いことが有ったら、良いご縁をいただけたら、
それは全て祖母に育てられたおかげと今でも自然に思えます。
最愛のおばあちゃんとの別れ
起業への想い
その最愛の祖母は私が高校二年生の時に他界しました。
当時は滋賀の田舎の実家辺りでは未だ土葬の慣習が未だ少し残っていました。
そのため、祖母の時は土葬だったのです。
そして、祖母の亡くなった数年後に私の弟から聴いた話なのですが、
葬儀の際に私は祖母と一緒に土の中に埋もろうとして親戚のおじさんたちが必死で止めて大変だったと、、。
あまりのショックからか、私の記憶からは消えていたのですが、
いつも一緒に寝起きしていた祖母が独りぼっちで土の中では冷たくて寂しいだろうと
一緒に入ってあげようとしたのだと思います。
祖母からもらった大切なこと
伝え残したい想い
大人になり、本屋さんでふと、此処におばあちゃんの本が
売ってたら良いのになぁと思いました。
何故なら、様々な成功哲学的な書籍や人として大切な事を
世界中の偉い人や著名人が書籍で伝えていたのですが、
読めば読むほど「これっておばあちゃんが教えてくれていたことと同じや~。」と発見したから。
伝え方は違えど、元を辿れば皆さん同じことを言っているのです。
「ありがたい」→感謝
「もったいない」→倹約
「人様の為に」→利他
「自分を下に」→謙虚
「親を大事に」→親孝行
勿論、松下幸之助さんや稲盛和夫さんの様に
著名人であれば様々なカタチになり後世にも伝え残されていくのですが、
ただの田舎のお婆さんであった私の祖母にはそんな機会は当然ありません。
其処で、1冊で良いから私のおばあちゃんの思い出をカタチにして製本してくれるところを
当時色々と探したみました。でも、最低でも60万と言われてしまい1冊なんて作ってくれるところは
何処にもありませんでした。
よーしっ、それならば自分で作ってしまおう、と思ったのが
「夢ふぉと」という会社の起業のきっかけです。
私と同じように、かけがえのない大切な思い出をカタチにして伝え残したいと
願っている人のお役に立てるかもしれない、そんな人々を笑顔にしたくて「夢ふぉと」を創業しました。
身近にいるおばあちゃん、おじいちゃんとの話を聞いてみたいな。
「昔は、どんな子供だった?」「今までで、一番嬉しかったことってなに?」
そんな気軽な小さな質問でもいいんです。
誰かと思い出話すると、それだけで心がぽっと暖かくなります。
遠くはなれた家族やこどもたち、自分の人生に関わりある人たちとの思い出を
ぜひ、形に思い出に残してもらえるお手伝いができれば。
今後もおもいでnaviで色々な切り口で思い出をお伝えし続けることで、
思い出を語りあい、形にも残すことが、もっともっと広まれば
とても暖かい社会になるんじゃないかと。
そう願って、またおばあちゃんの言葉を思い出し、毎日を人様のお役立ちのために進んでいきたいと思います。